国産蜂の子のメリット・デメリット

蜂の子は世界的に貴重なタンパク源として食べられており、最近は日本国内でも輸入品が多く使用されています。増加する需要に応えるためですが、国産には国産ならではの良さがあります。今回は、国産の蜂の子のメリット・デメリットについてご説明します。

メリット

新鮮

国産の大きなメリットは新鮮さです。蜂の子の産地は山間の一部の地域に限られ、季節も秋頃だけですが、新鮮な獲れたての蜂の子を味わうことができます。また、数も多く獲れませんので予約も必要になりますが、蜂の子の育つ自然の景観とともに産地ならではの調理法や食べ方も楽しめます。

衛生的

国産の蜂の子は衛生面でも安心して食べることができます。とくに、養蜂場が製造・販売を行っている製品は、蜂の子の生育環境から製品としての加工などすべての段階に品質管理がされており、栄養面も衛生面も安心して食べることができます。輸入製品では安全基準の違いから、残留農薬を多く含んだ蜂の子の加工品が入管検査で廃棄処分されるという事例も起こっています。

デメリット

生産量が少ない

交通網の発達や農業技術の発達、自然環境の変化、採集時期が限られるなど多くの要因から蜂の子などの重要性が失われ、昆虫食の習慣が衰退しました。そのため、現在ではさらに限られた地域でしか採集は行われていないため、生産量が非常に少なくなっています。健康効果が高いことから徐々に需要は伸びていますが、それに応えるためには、生育環境づくりや飼育・採集に関する制度なども整える必要があり時間がかかります。

価格が高い

生産量が少ないため蜂の子は高級珍味となり、非常に高価なものとなっています。栄養価が高く需要も増加していますが、すぐに生産量を増やすことはできませんので、希少価値が高くなっています。国連食糧農業機関FAOでは、タンパク質や脂肪など栄養豊富で環境にもやさしい昆虫食を推奨していますので、今後の増産と価格の低下が期待されます。

国産の蜂の子は安心して食べることのできる優れた食品です。高価なものですから、いつでも食べるということはできません。蜂の子サプリなどを利用してリーズナブルに栄養成分を吸収してはいかがでしょうか。